2/28/2010

Southwell's Hamburger Grill

今週のハンバーガー探検隊は、San Felipe St.沿いのSouthwell's Hamburger Grillに行ってきました。

ここのハンバーガーは、文句無く美味しい! 一口食べた瞬間に「キタ~ッ!!」って思いました。ハンバーグは日本と同じぐらいの厚さで、他のお店と比べてちょっと薄い分、滴る肉汁みたいなジューシー感はないのですが、表面がカリッと香ばしく焼き上げており、とても美味しい。パティが薄い分、パンを含めて全体にちょっと大きめなのですが、オニオン・レタス・トマトも新鮮で、全体として絶妙なハンバーガーとなっていました。お店の雰囲気もよく、店員さんも親切で、しかも安い!パパスバーガーの1人分の値段で、2人が満腹になります。

子供を抱えながらハンバーガーを
食べるのにも慣れてきました。

唯一の難点は、ケチャップが出難いところかなぁ。常連っぽいおじさんは、フォークの柄をケチャップのビンに突っ込んで出しておりました。

場所もなかなか便利なところにあるし、お勧めの名店です。

このお店の詳細はこちら。
Southwell's Hamburger Grill
5860 San Felipe Street, Houston, TX 77057-3095
tel: (713) 789-4972‎

2/27/2010

Brazos Bend State Park (ワニ公園)

先週は車のトラブルで行けなかった、Brazos Bend State Parkへ行ってきました。
実は、今朝も車のバッテリーが上がり、AAAを呼んでしまいましたが、今回はハザードランプの付けっぱなしという単純ミスによるもので、あっという間に解決しました。自宅の駐車場でハザードランプなんて付けた覚えはないんだけどなぁ・・・。
ま、そんなわけで、今週は問題なく公園へ行けました。

Brazos Bend State Parkは、Houstonから車で1時間弱ほどのところにあります。湿地帯の中の公園らしく、川やいくつかの池の周りにハイキングコースやら、ピクニック広場やら、キャンプ場やらが整備されています。
まずはお昼前のハイキング。
ま、ちょっとしたお散歩です。
大きな木の下で記念撮影。
この近くでアルマジロを目撃!

ハイキングコースの所々にベンチがあって、ひと息つけるようになってます。
釣りしてる親子もいたりします。

運動のあとは、お弁当。ピクニックエリアで美味しく頂きました。
奥さんは疲れてお昼寝中。

Noriも靴を履いて、芝生デビューしました。

ハイハイして、草をむしって、小枝をくわえて・・・

この公園の池には、普通にワニがいます。
こいつはちょっと小さめ。

そんな子ワニと記念撮影!

午後も違うお散歩コースを周ってきました。

今日はとても良いお天気で、家族みんなで自然を満喫してきました。
Noriも芝生デビューを楽しんで、たくさんハイハイしてきました。
早く歩けるようになって、一緒にお散歩できると良いねぇ。

2/26/2010

Stem Cell Week

今週は、なぜかMDACCでStem Cellに関連する内容のレクチャーが色々あったので、色々出席してみました。Stem Cellとは、直訳すると幹細胞のことで、要は増殖したり色々な細胞に分化したりできる、大本の細胞ってことであります。
ちなみに、最近はCancer Stem Cell(癌幹細胞:癌のもとになる細胞)という概念がここMDACCでも流行っておりまして、その絡みなのかと思いきや、全く関係ないStem Cellの話しもあったりなんかしてました。

①Epithelial stem cell(上皮幹細胞)
上皮のstem cell って、粘膜とか皮膚とかのstem cell 全般の話しかと思っていたら、なんと髪の毛のstem cell でした。毛のもとになる細胞は、毛根の一番奥にあるのかと思っていたら、本当は毛穴に入ったすぐ脇にあるそうです。ケラチン-15っていうマーカーを持つものが毛の幹細胞なんだそうな。傷跡になぜ毛が生えないかとか、どうしたら生えるかとか研究してました。
発毛の研究って、誰か絶対していると思ってはいましたが、本当に研究している人には初めて会いました。

②Stem cell therapy for cardiovascular diseas (心臓・血管病の幹細胞治療)
患者自身の骨髄からStem cellを取り出し、それを心筋梗塞後の心臓に直接注入したり、ASOの足に注入したりしておりました。
感動したのは心臓に直接針を刺すための装置。2個の大きな磁石を使って、心臓の中から心臓の壁の好きなところを狙って正確に刺す装置が使われていました。治療法自体は、効果はあるけどまだまだ不十分って感じでしょうか。年寄りの骨髄は機能が落ちていてうまく行かないってことも多々あるようでした。

③Thrombotic Microangiopathy after stem cell transplantation

TTPなどの血栓症全般のお話しと、骨髄移植後の血栓症についてのレクチャーでした。骨髄移植後の血栓症は、非常に致死率が高いそうな。血栓症に対する新しい治療薬というか、治療法として、ここでも分子標的薬が使えそうってことでした。
TTPの脾臓摘出ってとても怖い手術だったなあ。手術なんて野蛮な治療法は、早くなくなって欲しいなあ、と思いながら聴いてました。

④Ethics for Stem Cell Reserch and Therapy
オバマ大統領になり、アメリカでも本格的にES細胞を使った研究が始まったようですが、幹細胞研究および治療における倫理的な問題点に関するレクチャーでした。日本語でも難しい内容なのに、英語で分かるか不安でしたが、色々具体例を挙げて問題提起していたので分かりやすかったです。
例えば、「ES細胞の樹立のための受精卵を得るためにお金を払ってはいけない」のですが、「不妊治療では卵子が$5000~$15000で取引されている」という現実があったりして。日本のヒトES細胞は不妊治療で余ったものを使ったはずですが、アメリカではそれもできない?

今週は色々なレクチャーを聴いてきましたが、ここMDACCは医者・研究者向けのレクチャーが多いです。可能な限り色々な知識を吸収して帰りたいけど、やっぱり分子生物学もうちょっと勉強しないとダメだな。

2/21/2010

BECKS PRIME & BOARDERS

車は元気一杯だけど、天気はあいにくの雨模様。
仕方なく、State Parkは諦めて、今日はハンバーガーと本屋さんに行ってきました。

今日のHamburgerは、Kirby沿いのBECKS PRIME。地元の新聞のハンバーガーランキングで上位に載っていたとI先生に教えてもらい、行ってきました。


ここのハンバーガーは、肉が粗引きでとても大きく、すごくジューシーな感じ。ソースはマスタードがベースで、滴る油をあっさり食べさせます。うーむ、確かにうまい!ここのハンバーガーは、まさに肉で勝負してますな。

 注文したベーコンチーズバーガー。
カリカリベーコンがまたうまいんだな。

Noriは先に離乳食を食べて満足

さて、その後は向かいの本屋さんBORDERSへ行ってきました。
アメリカの本屋さんは、なんだか図書館みたいにみなくつろいでいます。ソファーとかたくさん置いてあるし、店内にカフェとかあるし、無料無線LANまで完備してるのですよ。下手な日本の図書館より快適です。子供用の売り場は、まるでプレイルームかの様な感じで、のんびり遊んだり、絵本を読んで聞かせたり出来るようになっていました。

 雨の日も快適だぜ!
 
うーむ、ホントにこれでみんなちゃんと本を買っているのかしらねぇ。

父ちゃん、来週はちゃんと公園連れてけよ!

2/20/2010

今日は良いお天気なのに・・・

朝起きたら今日はとても良いお天気だったので、Houstonから車で1時間ほどのところにある評判のBrazos Bend州立公園に行こう!
大急ぎで準備して、お弁当をもって家族みんなで車に乗ろうと思ったら、あれ、鍵が開かない! リモコンの電池切れかと思って、手動で鍵を開けて後の座席を開けようと思っても開かない! もしやこれは!?と思ってエンジンをかけようと思ったら、やっぱりエンジンがかからない! リモコンの電池切れではなく、車のバッテリー切れでした。

せっかく公園に行こうと思ったのに・・・。

悲しんでいても仕方ないので、AAA(日本のJAFみたいなの)に電話したら1時間で行くとのこと。1時間・・・! 部屋で待ってようかとも思いましたが、あまりに良い天気で部屋に帰るのも悔しかったので、アパートのゲートの前でAAAを待つことに。AAAは約束どおりちょうど1時間でやって来ました。

必死に英語で説明しています

来てくれたアンちゃんはとても良いヒトで、エンジンをかけた後も10分ほどかけてバッテリーをチェックしてくれて、「これはすぐ換えた方が良い」だって。バッテリーってどれぐらいで交換しなきゃいけないのか聞いたら、モノによるけどだいたい2-3年とのことでした。うちの中古車は2008年製だから、まだ2年しか経ってないけど、まあそんなもんなんでしょうね。ま、とりあえずこの1月からAAAに加入していたので料金もタダだったし、エンジンも無事かかって良かった良かった。

ふーん、こうやって直すんだぁ

元気を取り戻したエンジンを切らずに、そのまま家族全員でWalmartのカー・メンテナンスへ。バッテリー交換と、ついでにエンジンオイルも交換してもらいました。Walmartだけなのか、アメリカではどこもそうなのか分かりませんが、オイル交換30ドルで、ランプのチェックとか、タイヤの空気圧チェックとか、ウインドウ・ウォッシャー液の補充とかもセットでやってくれました。バッテリーは$75もしましたが、3年間保証ってことなので、まあ良しとしましょう。

初めてのドック入り。
整備のデカイ黒人に、日本のプロレス詳しいか?って。
あんまり知らないって言ったら、猪木の名を連呼してた。

なんだかんだと、Walmartでも1時間半ぐらい時間をとられ、トラブルが一件落着した時には、すでに午後2時になっておりました。いつの間にか天気も曇ってきていたし、今日は州立公園をあきらめて、近くのPapas Burgerでハンバーガー食べて帰ってきました。

明日こそBrazos Bend州立公園行きたいなぁ。明日も晴れるかなあ。

2/19/2010

Malignant Pleural Effusion

今日はちょっと真面目なお話し。

今日は2つセミナーを聴いてきました。1つは"Malignant Pleural Effusion(癌性胸水)", もう1つが"Hepatocellular carcinoma (肝細胞癌)"でした。


癌性胸水の治療法なんて、日本では胸膜癒着術ぐらいしかやってませんでしたが、アメリカでの第一選択は、埋め込み式胸腔ドレナージでした。
Pleurx catherterっていう、16Frの一方向弁付きのシリコンチューブを埋め込んで、患者さんが自宅で毎日ドレナージします。これで90%の患者の症状が改善され、平均29日間でチューブが詰まってしまうようですが、抜けばそれでもう胸水がまた溜まることはほとんど無いようです。ほえぇ、アメリカには便利なモノがあるんだなぁっと思いましたが、知らないだけでもう日本にもあるのかしら? 

胸膜癒着のやり方は日本と変わらないみたい
 
胸膜癒着術も2nd lineとしてたまにやっているようです。ちょっと前まではtalcって石を砕いたようなやつを入れたり、テトラサイクリンを使ったりしていた様ですが、ARDSなどの合併症もあり、現在はBleomycinが良いって演者の先生は言ってました。そして、将来的にはTGF-βを使うのが良いのではないかって話しもしておりました。


HCC(肝細胞癌)のセミナーは、疫学・内科(化学療法)・外科・放射線科がそれぞれ講演していましたが、現在の日本の治療と変わりなし。いや、むしろ外科的切除や放射線科によるラジオ波やTACEは日本の方が進んでいる気がしました。やっぱり、化学療法が効かない癌はMDACCも弱いのかしら。

2/15/2010

San Marcos Prime Outlet

San Marcosには全米有数の巨大なアウトレット・モールがある!

この情報を渡米直後に聞いてから、とても気になっておりましたが、この3連休の最終日"President's Day"にSaleしているらしいということで、頑張って行ってきました。

俺が連れてってやるよ! 早く乗って!
 
San Marcosはヒューストンから車で3時間弱ほど。日本の感覚だと3時間ってとても遠いですが、アメリカではそれほど遠い感じはしないです。High wayの車が少ないのと、一直線で運転が楽チンだからかな。さらに、我が家のマイカー Mazda 5にも、クルーズコントロールなる機能があることを先日I先生に教わり、使ってみたらホントに楽チン♪ アクセル調節せずに、足を離せるってこんなに快適なことだとは思わなかったなあ。

さて、このSan Marcosには2つのアウトレット・モールが隣接しておりまして、もうモールの端から端まではとても歩く気にならないぐらい大きい! 気合いを入れて早起きした我らは、朝10時過ぎには到着してモールの中を車であちこち周りながらショッピングを楽しみました。一番楽しかったのは、Burney's Newyorkのアウトレットショップかなあ。銀座のBurney's Newyorkではもう買い物できないかも。奥さんは狙ったワンピースがちょっとした隙に他のヒトに買われてしまい、猛烈に後悔していましたが・・・。

駐車場を大きく囲むようにお店が延々と並びます

そんな我らに思いもよらぬハプニングが!
モールのフードコートで食事していたときのこと。ショッピングなんかツマラナいと言いたげなNoriが、ご機嫌にご飯を食べたと思ったら大量のウ〇コを! どれぐらい大量だったかって、オムツをはみ出しNoriの服を超え、抱いていた父の服まで汚すほど! お父ちゃんはトホホだよ・・・。

ま、そんなことにはめげる事もなく、買ったばかりのシャツに着替えて買い物続行!家族3人それぞれの洋服や、奥さんのブーツ・Noriの帽子に、なぜか寿司桶まで買ってきました。気が付けば夕方5時を過ぎており、車のトランクは満杯に!いやあ、日本での価格と比べると、とにかく安い! こりゃもう銀座で買い物できないな。

1日かけて片方のモールしか周れなかったけど、十分満足な成果を挙げて帰ってきました。今度は隣のモールも行かないと。近くで1泊しなきゃダメかな(o^∇^o)

2/14/2010

Houston Zoo & Houston Aeros

今日は3連休の中日ですが、とても良いお天気でした。
夕方からアイスホッケーのチケットをもらっていたので、午前中は「じゃあ、動物園にでも行こっか~」ってな感じで、近所のR君一家とともにHouston Zooへ行ってきました。前回、年間パスを買ったのでタダで何度でも行けるのは良いですな。R君一家ももちろん年間パスをお持ちでした。

ずっとチーターに追い掛け回されるR君
(本人は気付いていないけど)
チーターって、ホントに走るの速いですよ!

良い天気だったし、みんなでお弁当のおにぎり食べたりしてとても楽しく過ごしてきました。

しかし、Houston Zooの弱点を発見! 
Ryo君はもうすぐ3歳の健康男児で駆け回って楽しんでおりましたが、うちのNoriはちっとも歩かない(当たり前だけど)! ベビーカーにも大人しく乗っておらず、抱っこを要求するもんだから疲れるのは親ばかり・・・。まあ、ゾウさんみて喜んでもらえるとうれしいから良いんですけどね・・・。

昼過ぎに一旦帰宅して、夕方からはHoustonに来て2日目にバスケット観戦にいったToyota Centerへ。Houston AerosはNHLの下部組織AHLに所属するプロホッケーチームで、今日はシカゴのチームとの試合でした。バレンタイン・デーということもあり、休憩時間中に突然プロポーズするカップルが居たりして、会場はなかなか盛り上がっておりました。が、Houston Aerosが弱い!シカゴに歯が立たない!!結果は0-3の完敗でした・・・。

2部リーグとはいえ、会場は混んでました。
Noriは会場の音楽にノリノリ♪♪
 
楽しかったけど、Aerosよ、もうちょっと頑張れ!!!

2/13/2010

Prince's Hamburger

今週も美味しいハンバーガーを求めて行ってきました。
今日のお店は、Prince's Hamburger。全米で一番大きいという教会の前にあって、日曜日はそこの信者さんたちで賑わうというお店です。

ここのお店は、ハンバーガーだけでなく、オニオンリングとバニラシェイクが評判らしく、それらももちろん注文しちゃいました。

古き良きアメリカが(きっと)テーマな店内
入り口にはエルビスの人形も

ハンバーガーは、オリジナルとアボガドトッピングのものをorder。どちらもボリュームたっぷりで、味も素直に美味しい! ハンバーグのジューシーな感じはステーキ屋さんのハンバーガーと比べるとちょっと弱い感じでしたが、赤身の肉が美味しいのでこれもありかなと。あまりクセのない誰もが美味しいと思う感じのハンバーガーでした。
右上がオリジナル・バーガー。トマトベースのソースが美味。
左下がアボガド入りのSmitty's Burger。こちらはマヨネーズベース。

評判のサイドメニューは、オニオンリングは別に普通でしたが、ポテトが美味しかったのと、バニラシェイクが抜群に美味しかった!アメリカのバニラシェイクってとても甘いのかと思っていましたが、日本のマックより甘くなく、それでいてコクのある感じがとても美味しい♪ 周りのお客さんもみんなシェイク飲んでましたが、量が結構多いため、2人で1杯がお決まりの様でした。

シェイクは左の銀色のカップで作って、
右のカップに移してくれます。
が、銀色の中にはもう一杯分残っている!

俺も飲みたいぜ!

みなさん、是非お試しあれ!

今週のお店
Prince's Hamburgers
3899 Southwest Freeway, Houston, TX 77027-7515
(713) 626-9950‎

2/12/2010

Hospitalistって、病院医?

今日もちょっとまじめに、お勉強の成果を。
今朝のセミナーのテーマはHospitalistでした。

セミナーに先立って、なぜかトランペットのファンファーレが!
一番奥のちっちゃいおっちゃん(本当は大きいけど)が、
会議室でトランペット吹いちゃってます!
なんでも演者のお姉ちゃんの旦那さんで、Houston symphonyのトランペット奏者だそうな。あ~、びっくりした。
さて、このHospitalistって、初めて英辞郎(インターネット上の英和・和英辞典。とても便利です)で日本語訳が出てこなかった単語です。仕方ないので自分で訳すと、病院医って感じになりますかね。すでにHospitalistの学会もあって、そこに定義が書いてありましたのでコピペしますと、
Hospitalists:A medical specialty dedicated to the delivery of comprehensive medical care to hospitalized patients.
うーむ、なんとも日本語には訳し難いですな。
HospitalistおよびHospital medicine(病院内科かな?)という概念は現在の日本の医療には全くなく、この単語自体も今回初めて聞きました。アメリカではケネディ大統領が暗殺された1968年ごろから、救急医とともに登場した概念で、要は入院中の患者さんの治療を何でも行ってしまう医者および医療ってことになりますかね。救急医は外来の何でも診る医者、病院医は病棟の何でも診る医者って感じかしら。ま、もちろん専門的な治療は専門医が行う様ですが、アメリカでは入院期間が短いこともあり、また色々な基礎疾患を持っている患者が多いこともあり、入院中の急性期医療を主に担っているようです。日本での感覚では、聖路加病院の内科チーレジがもっとエラくなった感じかね。

このHospitalistという専門医が病院にいると、入院期間の短縮や治療費の削減ができること、また患者の満足度も変わらないことが知られるようにあり、最近はHospitalistのいる病院が増えているそうです。さらに、Hospitalist自身のQOLが高い(Radiation oncologistに次いで第2位だそうです。ちなみに最悪なのは心臓血管外科医だそうな。)こと、需要があることなどから、ここアメリカでは近年このHospitalistを目指す医者が増えていて、現在約3万人ほどいるようです。

このセミナーのテーマ

しかし、まだはっきりとその分野というか、専門性が決まっているわけではなく、Hospitalistの専門医の教育や、今後のあり方・役割がアメリカ医療の課題でもあるようです。今後、このHospitalistが増えてくると、外科系の入院患者の周術期管理を行ってくれたり、さらには腹腔鏡下胆嚢摘出術ぐらいはHospitalistがやっちゃうようになるのではというお話しでした。

なんでも分業しちゃうアメリカの医療がそのまま日本に入ってくるとは思えませんが、こんな医者が日本の病院にも居たら良いねえ。ま、自分は遠慮しておきますけど。

ちなみにHospital medicine学会のホームページはこちら。興味のある方はどうぞ。

2/11/2010

外来デビュー

実は、先週から毎週木曜日の午後に、Bossの外来を見学をさせてもらっています。
アメリカの、MD Andersonの実際の医療を垣間見れてとても良い経験というか、良い刺激をもらっている感じです。何しろ11月に来てから今までずっと電子カルテとにらめっこだったもんで。

Bossは胃癌・食道癌の分野の化学療法に関して、世界的に有名な先生なので、当然そればっかり診ているのですが、とにかくもう何もかも日本と違う!
純粋な医療の分野だけでも、使っている抗癌剤も日本と全然違うし、手術を含めた治療戦略も全然違う。胃癌に対する放射線治療も、日本では見たことないですが、こちらでは当たり前です。まだ日本では発売すらされていない新薬も数多く使われています。日本で開発された抗癌剤すら知らずにアメリカに来て、アメリカ人に教えられるなんて、トホホな感じ。

また、医者をサポートするスタッフの多いこと!Bossには、1人のPAという医者のアシスタント役に、臨床研究専属のナースが3人、さらに外来ナース数名と事務スタッフが1人付いて、1日に診察するのが30人程度です。これなら医者も治療や研究に専念できるよなあ・・・。

もちろん、MD Andersonはアメリカでも特殊な病院なんでしょうけれどね。しっかりこの病院の良いところを盗んで帰らないと!

自分用の白衣をもらったので自分撮りしてみました。
白衣も日本とちょっと違う。
両サイドの腰のところにスリットがあって、
白衣を捲くらなくてもポケットからモノが取り出せるの。便利!

2/10/2010

Target therapy to tumor matrix

たまにはお勉強してるんだぞってところを書いておきます。
今日は新しいコンセプトの抗癌剤のセミナーがあったので参加してみました。


現在、分子標的薬と呼ばれる新薬がどんどん臨床の場に登場してきていますが、大部分が癌の増殖シグナルを抑制するものです。今日のセミナーは、癌組織中のmatrix(細胞基質)をターゲットとする新しい分子標的薬のお話しでした。この新規抗癌剤は、Hyaluronanという、特に乳癌や膵癌などのいわゆる硬い癌に多いmatrixを抑制するもので、癌組織中の組織構造を破壊することによって抗腫瘍効果を生むものらしいです。
培養細胞での実験や、動物実験のデータを示した後、すでにアメリカで臨床試験が始まっているってプレゼンテーションされたのを聴いて、やはり最先端の医療はスゴイ勢いで進んで行ってるんだなあと感じました。
でも、このHyaluronanって正常な組織での役割はまだよく分かっていないんだそうな。それって、どんな副作用が出るかも分からんってことだし、そんな臨床試験に参加するのって、ちょっと怖いね。

2/07/2010

CostcoとSuper bowl

今日はNoriの親友Tに、会員制スーパーCostcoへ連れて行ってもらいました。
Tのご両親(I先生夫妻のことですが)は、このCostcoの会員だそうで、我が家も一度見に行ってみたい!と言って誘ってもらったのです。

T: ほら、行くぜ!  Nori: え、デカすぎじゃね、ここ。
T: ナニ言ってんだよ。良いだろ、カートも大きくて二人乗りだぜ!

ちなみに、Costcoは日本ではコストコですが、こちらではコスコと呼びます。会員制だったり、入店に会員証が必要なのは日本と同じ。でも、中身はちょっと違っておりました。
倉庫っぽいのは同じですが、肉や野菜、鶏の丸焼きなどの生鮮食料品があったり、衣類も山積みでバラ売りしていたり。電化製品や日用品もたくさん取り扱っておりました。
店の真ん中あたりから撮影。
手前は山積みのジーンズ、奥は日用品。
写真右奥が食品売り場。

会員でない我が家は、ここぞとばかりに肉やら日用品やら買いまくって来ました。ただ年会費50ドルの元手を取り返すには、ちょっと大変そう。日本と違って、周りのスーパーも安いからねえ・・・。行きたくなったらまたTに誘ってもらおうかな。

そして今夜はSuper bowl!
アメリカで一番人気のあるアメリカンフットボールの、年間王者を決める大一番です。我が家も観戦のためのSnackを用意して、テレビの前に陣取って応援しました。

コーンチップに自家製のワカモレ(アボガドのディップ)
昨日買った海老のボイルとチーズにクラッカー、そしてビール
観戦のための完璧な準備!

試合は逆転に次ぐ逆転で大興奮!

結果は、Super bowl初出場のニューオリンズ・セインツが逆転勝ち!いやあ、アメフトって結構面白いですね。近所にアメフトのスタジアムもあるので、来シーズンは是非ともスタジアムに観戦に行きたいなあ。
 
勝ったセインツのQBはアメリカの英雄

2/06/2010

Mardi Gras! in Galveston

Mardi Gras とはイースター前の断食期間に入る前に、「たくさんご飯食べておこうぜ!」という趣旨(ホントか?)のお祭りです。ここアメリカではニューオリンズのMardi Grasが有名ですが、ヒューストンから車で1時間のGalvestonでも行われているということで、行ってきました。

お昼からのパレードの見物に行ったのですが、海岸沿いの道路をパレードしつつ、沿道の観客にBeads(ビーズのネックレス)を投げて配るのが、このお祭りの面白いところ。

颯爽とカウボーイが先頭を行きます。

こんな山車が色々来て、ビーズを撒いていきます。

それぞれのチームが、個性豊かにやってきては、
ビーズを撒いていきます。
山車だけでなく、ブラスバンドやチアガールも。
何でも大きいアメリカは、チアガールも大きい!

このノリノリのお姉さんが、Noriにボールくれました。



こんな感じでどんどん配っていきますので、うちらも必死で受け取ります。と、帰る頃にはこんな感じになりました。
 ベビーカーにも大量のビーズ!!
ま、取りすぎた感がありますがね。
ビーズの他にも、子供用のアメフトのボールとか、プラスチックのコップx2個とか、無数のCandyもゲット致しました。天気も良かったし、いやあ、意外に面白かったなあ。

ちなみに、帰ってきてから数えたら、ビーズのネックレスは165本でした。
気分は海賊!?