3/26/2010

Robotic Surgery

今日は早朝病理カンファにもぐりこんできました。いや、別に一般公開されているので、もぐりこんだわけではなく、堂々とコーヒーもらいながら聴いてきましたけどね。
テーマはGynecological oncologyで、婦人科医が現在の婦人科手術について語ってくれるのかと思って参加してきました。実際には、早期の子宮頚部癌に関してのみだったので、外科医としてはちょっと物足りないなって思っていたら、こちらでは腹腔鏡手術だけでなく、ロボットを使った手術まで行われていました!
ロボット手術システム「ダヴィンチ」

このRobotic surgeryってのは、話しだけは聞いていましたが、実際の手術のvideoを見たのは初めてでした。ロボット手術なんてちょっと「ホントに使えるの?」って思っていましたけど、実際には想像以上に優秀でした。日本では腹腔鏡手術が流行りですが、腹腔鏡手術なんて過渡的なもので、いずれRobotic Surgeryになっていくんだろうなあと感じました。現在実用化されているロボットは、ダヴィンチと呼ばれるシステムですが、全世界で約1400台、全米に950台ほど普及しているそうです。なのに、日本にはたった6台だそうな。ま、確かに1台3億円出して買う必要があるかと言われると、微妙な気もしますけどねぇ。タイムリーな朝日新聞の記事が出ていたので、お時間のある方はそちらもどうぞ。

さらに、昼からのカンファにも参加して来ました。テーマは好中球減少時の発熱。これは癌診療に携わる限り、決して避けて通れないeventでありますので、しっかり勉強してきました。決して、お弁当目当てに行ったわけじゃないですよ。

好中球減少時の発熱に関しては、アメリカ癌学会(ASCO)ガイドラインがあるので、日本とあんまり変わらないかと思ったら、やっぱり抗生剤の使い方とか入院の適応とか、ちょっと違いそうです。ま、日本では在宅で点滴しないしねえ。しかも根拠となる臨床データが揃っていて、MD Andersonは化学療法以外にも得意分野があるのねって感じでした。

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