3/12/2010

VMRSA

今週の内科カンファはCPCでした。
症例は、HIV+Burkitt Lymphomaでありました。
どちらも全く専門外の病気だったので、開始5分で帰りたくなりましたが、実際にはVMRSAによる進行性の肺炎で初診から6日目に死亡したケースでした。


VMRSAとは、多剤耐性(つまり、ほとんどの抗生物質が効かない)ブドウ球菌のなかでも、特効薬と考えられていたバンコマイシンに対しても耐性を獲得したとんでもない細菌です。アメリカでは2003年にその存在が報告されており、身近な臨床現場でも最近ちらっと出てきているようです。

まあ、専門の先生に言わせれば、リネゾリドって新しい抗生物質は今のところVMRSAにも効いているようなのでちょっと安心しましたが、バンコマイシンの使いすぎには注意すべしとのことでした。

日本に帰ったら気を付けます。

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